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問題山積 さらにどん!

観劇とか、自分のすきな役者とか、すきな舞台とか

ロボ・ロボ(2014版)

鈴木勝吾にとって、間違いなくその後の世界が変わった一本だと思う。

あくまで私の感想ではあるけれど、

ミュージカル薄桜鬼という作品によって、役者としての地力を蓄えて、

それを世間様にみてもらえたのがこの「ロボ・ロボ」なんじゃないかと思っている。

さらにそこからまた、大きく挑戦し、みごとそれに勝ったのがカラーオブライフなのだけれど。

 

「ロボ・ロボ」の上演が決まって、キャストが公表されたとき、

「このなかで、格下で相当がんばんなきゃいけないのが、鈴木勝吾と川隅美慎だな」と思ってた。

 どうか、足を引っ張ってるって言われないようにがんばってほしい、って思ってた。

 鈴木勝吾ファンの私でさえ、ロボ・ロボを見る前の評価はこういうものだった。

 

 当時は「ロボ・ロボ」を知らなくて、今DVDであらためてこの作品を見た勝吾ファンは、「さすが勝吾くんですね!」っていう感想を言っている。

 そのことに愕然とする。いい意味での愕然。

 グールのニシキ。パラノイアサーカス、ライブ2の風間、つむ鴨の佐川。そういった演技を見たうえで、ロボ・ロボを見た人たちは「コックがいい演技をしていること」を当然とみなしているんだということ。

今、振り返って「ロボ・ロボ」を評価すると、当時あの舞台を生でみたときの衝撃は伝わらないかもしれないなと思う。

 

言葉を選ばなければ「ごめん、勝吾くん、あなたをみくびってた!」というのが一番そのときの気持ちかもしれない。

そして同時に、「薄ミュライブから、風間篇であんだけ化けて、さらにここでもこんなに化けるんだ…すげえ」って本気で思った。

シャトナーオブワンダー♯1は本当に注目されていて、みただけでも、業界関係者がたくさん見に来ていた。役者仲間もそうだけれど、演出家とかプロデューサーとかそういったあたりの人をすごくみかけた。

勝吾くんにとって、それは本当にラッキーだったんじゃないかと思う。

よくもわるくも、薄ミュの風間ぐらいしか、舞台人には認知されていなかった勝吾くんが、風間とは全然違う役どころをきちんと、しかも魅力的に演じきったそのタイミングの作品が、業界の人が注目していた作品だったということ。

 

2016年、バラエティに富んだ作品に出演していたその種は、たぶんそのときにまかれたんじゃなかろうかと思っている。

 

この舞台で、勝吾くんは、演技の技術という面でも、気持ちのこもった(ロボットで、というのはちょっと矛盾するけれども)演技という面でも、大変強い印象を残していた、と思う。

シャトナーさんのツイートからもその片鱗はあって、

なによりも、シャトナーオブワンダー♯2「小林少年とピストル」

は、シャトナーさんに「ずっと小林少年をやれる役者を探していて、ロボ・ロボで勝吾くんに出会ったから、上演しようと思った」といわしめたのは、やっぱりものすごいことなんだと思う。